Page 325 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼記憶域プールに追加したSSD階層の効果の有無はCDMで確認できますか? 抹茶 20/7/2(木) 23:12 ┣Re:記憶域プールに追加したSSD階層の効果の有無はCDMで確認できますか? ひよひよ 20/7/3(金) 23:52 ┃ ┗Re:記憶域プールに追加したSSD階層の効果の有無はCDMで確認できますか? 抹茶 20/7/4(土) 0:21 ┗「StoreMI」アプリが2.0 になった影響は? 金華山の仙人 20/7/8(水) 20:15 ┗Re:「StoreMI」アプリが2.0 になった影響は? ひよひよ 20/7/23(木) 9:03 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 記憶域プールに追加したSSD階層の効果の有無はCDMで確認できますか? ■名前 : 抹茶 ■日付 : 20/7/2(木) 23:12 -------------------------------------------------------------------------
最新のWindowsの記憶域プールは「階層」をサポートするようになりました。従来のHDD階層に加え高速アクセスが可能なSSD階層が追加され、頻繁に使うデータ(ホットデータ)はSSD階層に、あまり使われないデータ(コールドデータ)はHDD階層に配置し、容量とアクセス速度をバランス良く両立することを目的としています。 当方もこの階層構造の記憶域プールを組んでみてSSD階層の威力がいかほどのものかCDM7を使って検証してみました。すると不思議なことにOSのバージョンによってSSD階層の存在をはっきり感じられるものと全く感じられないものに別れてしまいました。 【使用したストレージ】 HDD: TOSHIBA MD05ACA800(8TB) 1台 SSD: PLEXTOR PX-128M8VC(128GB) 1台 【構成】 ファイルシステム: ReFS HDD階層:Simple(列数1) SSD階層:Simple(列数1) ライトキャッシュサイズ:0バイト プロビジョニング:固定(Fixed) 今回測定に使用したOSは ・Windows Server 2016(180日間評価版) ・Windows Server 2019(180日間評価版) ・Windows10 Enterprise version2004(90日間評価版) の3つです。 素のHDD(TOSHIBA MD05ACA800〜記憶域とか関係なく普通にReFSでフォーマット)のアクセス速度と各OSで組んだ記憶域プール(HDD階層とSSD階層の二層構造)のアクセス速度の計4つの測定データを掲載しました。 Windows Server 2016の記憶域プールのアクセス速度はシーケンシャルアクセス・ランダムアクセス共に素のHDDのアクセス速度より明らかに向上しています。SSD階層が有効に機能していることを十分に実感できる測定結果です。対してWindows Server 2019 / Windows 10 Enterprise(ver2004)の記憶域プールのアクセス速度はどうでしょう。素のHDDのアクセス速度とほとんど変わりません。SSD階層が有効に機能していることを全く実感できません。 もしCDM7の測定結果通りWindows Server 2019 / Windows 10 Enterprise(ver2004)ではSSD階層が有効に機能していないならば、せっかく記憶域プールに追加したSSDはそっくりそのままドブに捨てたようなものです^^;)。なぜOSのバージョン次第でCDM7の測定結果にここまで差が出たのでしょうか?CDM7は階層構造の記憶域プールを正しく評価することができるのでしょうか?作者様のご意見をお伺いしたく質問させていただきました。 余談ですが階層構造の記憶域はGUIから作成すると自動的にSSD階層にライトキャッシュ(1GB)が生成されてしまいます。今回素の状態のSSD階層の効果を見たかったのでライトキャッシュは0バイトに設定しました。PowerShell(要管理者権限)のCUIにて記憶域を作成し打ち込んだコマンドは以下の通りです。 $Disks = Get-PhysicalDisk -CanPool $true $Pool = New-StoragePool -FriendlyName StoragePool -PhysicalDisks @($Disks) -StorageSubSystemUniqueId (Get-StorageSubSystem).UniqueId $SSDTier = $Pool | New-StorageTier -FriendlyName SSDTier -MediaType SSD -ResiliencySettingName "Simple" -ProvisioningType "Fixed" -NumberOfColumns 1 $HDDTier = $Pool | New-StorageTier -FriendlyName HDDTier -MediaType HDD -ResiliencySettingName "Simple" -ProvisioningType "Fixed" -NumberOfColumns 1 New-Volume -StoragePoolFriendlyName "StoragePool" -FriendlyName "TieredStorage" -StorageTiers $SSDTier,$HDDTier -StorageTierSizes 110GB,7TB -WriteCacheSize 0 -AccessPath "F:" -FileSystem ReFS ※WindowsServer2016の場合は -ResiliencySettingName "Simple" -ProvisioningType "Fixed" はNew-Volumeコマンドの中で指定してやる必要有り ちなみに今回はファイルシステムにReFSを採用しました。詳細な検証をしたわけではないので突っ込んだ話をするのはやめておきますがファイルシステムがNTFSの場合測定結果はまた違ったものになるようです(Windows Server 2019を除いてSSD階層の効果が発揮される?)。 |
▼抹茶さん: >最新のWindowsの記憶域プールは「階層」をサポートするようになりました。従来のHDD階層に加え高速アクセスが可能なSSD階層が追加され、頻繁に使うデータ(ホットデータ)はSSD階層に、あまり使われないデータ(コールドデータ)はHDD階層に配置し、容量とアクセス速度をバランス良く両立することを目的としています。 > >当方もこの階層構造の記憶域プールを組んでみてSSD階層の威力がいかほどのものかCDM7を使って検証してみました。すると不思議なことにOSのバージョンによってSSD階層の存在をはっきり感じられるものと全く感じられないものに別れてしまいました。 CrystalDiskMark はファイルを生成し、そのファイルに対してリードライトテストを行います。どこにファイルが生成されるかは、OSにお任せとなります。 記憶域プールの詳細仕様は把握していないのですが、単純にSSD側に配置された場合とHDD側に配置された場合で結果が異なるのだと思います。 CrystalDiskMarkは毎回新規にテスト用ファイルを生成するため、その新規生成されたファイルがどこに配置されるかは、記憶域プールのアルゴリズムおよび設定?次第なのかなと思います。 |
▼ひよひよさん: >CrystalDiskMark はファイルを生成し、そのファイルに対してリードライトテストを行います。どこにファイルが生成されるかは、OSにお任せとなります。 >記憶域プールの詳細仕様は把握していないのですが、単純にSSD側に配置された場合とHDD側に配置された場合で結果が異なるのだと思います。 > >CrystalDiskMarkは毎回新規にテスト用ファイルを生成するため、その新規生成されたファイルがどこに配置されるかは、記憶域プールのアルゴリズムおよび設定?次第なのかなと思います。 なるほど、測定用に新規に生成したファイルがSSD階層に生成されたかHDD階層に生成されたかで結果が大きく差が付いたということですね。そのあたりのアルゴリズムはマイクロソフトの胸三寸といったところですね。部外者の私たちには知りようがありません。 大変参考になりました。アドバイスありがとうございますm(_ _)m |
大分、斜め上な情報ですが、「StoreMI」も似た様な事をしてるので、同様と考えて良いでしょうか。 https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1263775.html | なお本日、SSDをHDDのキャッシュとして使いストレージを高速化させる「StoreMI」アプリは2.0となった。 |新しいUIにより操作性が向上したほか、SSD/HDDの容量の組み合わせ制限を撤廃、ミラーリングドライブのキャッシュ、リードオンリーアルゴリズムによるデータ整合性の向上などを図った。 あと2.0化に伴う、CDIへの影響を少し心配してますが、 | AMD X570チップセット上では7日より利用可能で、X470/B450/B550/X399/TRX40は第3四半期中にサポートされる見込み。 との事だから、ひよひよさんのAMD環境「ASRock DeskMini A300(A300チップセット)」だと、自力対応が近未来でも無理そうですね。(^^;ユウシニ、キタイダナ |
▼金華山の仙人さん: >大分、斜め上な情報ですが、「StoreMI」も似た様な事をしてるので、同様と考えて良いでしょうか。 > >https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1263775.html > >| なお本日、SSDをHDDのキャッシュとして使いストレージを高速化させる「StoreMI」アプリは2.0となった。 >|新しいUIにより操作性が向上したほか、SSD/HDDの容量の組み合わせ制限を撤廃、ミラーリングドライブのキャッシュ、リードオンリーアルゴリズムによるデータ整合性の向上などを図った。 > >あと2.0化に伴う、CDIへの影響を少し心配してますが、 > >| AMD X570チップセット上では7日より利用可能で、X470/B450/B550/X399/TRX40は第3四半期中にサポートされる見込み。 > >との事だから、ひよひよさんのAMD環境「ASRock DeskMini A300(A300チップセット)」だと、自力対応が近未来でも無理そうですね。(^^;ユウシニ、キタイダナ StoreMIサポートは当面見送りですね・・・。 AMDは、S.M.A.R.T.対応には積極的ではないので、どうしようもないかなと思っています。 |